ニーズとウォンツは違います。
一人一人のニーズとウォンツ。
ニーズは必要性で、ウォンツは欲求です。
その人にとりニーズは人としての必要性です。
その人個人の欲求とは違うものです。
衣食住はニーズですが、
大きな家が欲しいとか、ブランドの服が欲しいなどはウォンツです。
また、障害や病気やハンディや日常生活に支障を抱えていたり、社会生活に支障を抱えている場合には、特別な配慮が必要です。
社会福祉では当然の概念ですが、未だに日本の社会でも、その概念や価値は知られていません。
特別扱いはしないとか、特別待遇はしないなどといった、言動を見聞きしますが、
個別のニーズは様々ですから、特別な配慮はその人個人のニーズに応じて、一人の人として、日常生活や社会生活が支障無く送れるように適切な支援が必要になります。
全体主義や集団統制主義を優先的に価値として選ぶ地域社会や国家は、その地域に属する人々にルールや規則を強要したり強制するなどして、人権を公然と侵害し人心を傷つけてしまう場合もあります。
地域社会に個人個人が個別に存在し、生活を営んでいます。病気や身体の機能障害や脳神経の機能の障害など抱えて生活している人もいます。
その個人のニーズは様々であり個別化を実施して、一人一人のニーズを充足する為の個別の支援は必要です。
個人個人に特別な配慮をして、ニーズをよく把握し一人の人として日常生活や社会生活が支障無く営める為の支援は地域社会に暮らす人々や各種の関係機関やそこに属するスタッフや職員やあらゆる社会資源を活用し、様々な人々のチームワークの力を援用して、
個別の特別な支援を実施する事が求められます。
パーソナルサービスは、対人サービスとか、対人支援サービスといいますが、
そもそも個人のウォンツでは無くて、個人のニーズ、必要性を充分にアセスメンとして、個別、個別のその人のニーズに即した特別に配慮したサービスを提供するものです。
決して特別扱いという事柄ではありません、
グループワークやコミュニティワークは、
ソーシャル・グループワーク、ソーシャル・コミュニテイワークともいいますが、
一人一人のニーズをグループの力を活用して、充足していく活動です。
決して全体主義や集団活動や集団統制などという画一化均一化を目指す内容ではありません、
グループワークは、一人一人のニーズを個別化して充分に把握して、アセスメントして、グループ参加しているメンバーの一人一人にある才能や力やタラントを活用して、一人一人が才能などを提供して、協働して、一人一人のニーズを充足していく活動です。
ですから、柔軟性に富み臨機応変に対応し
集団力動にも変化があり、様々な交流が生まれ、互いに支援する関係が生まれます。
グループワーカーやコミュニテイワーカーなどの専門家は、個人個人の人心の状態を常に把握しながら集団の個人個人のニーズを適切に把握しかつメンバー間のトランザクション
を観察しながら、それぞれメンバーのニーズを、充足する為に適切な介入もします。
メンバー間の相互作用があり、また、互いのニーズを誠実に受け止めて尊重したり、さらには、互いのニーズを充足する為の支援を提供しあう関係性も育みながら、グループワークや、コミュニティワークを実践します。
主体は、個々のメンバーであり、自己覚知を促し、相互交流が生まれ、互いをよりよく知り、ニーズも互いに把握するように成り、
それぞれの主体性や自主性を尊重しながら
互いに思いやる支援を提供したりする自発的ないろいろな個別の活動も生まれます。
グループワークには開始と終結がありますから、その都度アセスメントしグループワークの評価を実施して、個別のニーズを再度評価し、個別支援の計画に反映しフィードバックします。
また、当人による自分のニーズの明確化やニーズの充足の程度などのアセスメントする支援も必要です、
グループワークに参加して変化した点や
新たなニーズの発見など、個別の状態の変化もあります。
個人とグループのそれぞれの適宜な評価を実施して、支援計画に反映します。
グループワークは個人の個別の支援の為にグループを媒体にして活用する支援の実践です。
ですから、集団教育とは方法論が違う物です。
グループワークは、あくまでも、個人の個別化を実施して個別のニーズを充足する為にグループを活用して支援していく一連のプロセスです。
ですから充分に人権に配慮した方法を運用しプログラムの内容も考える必要があります。
また、支援が必要な当事者が集まって活動する、セルフヘルプグループもあります。
日本語では、自助グループといいますが、
当事者グループですから、専門家、単に参与程度の関わりしかありません、
集まった当事者の一人一人が当然に主体ですから、互い自主性や、主体性を尊重し、
かつ、自分を傷つけないし、他者も傷つけない、互いに滋養的な世話を提供し、思い遣りと個人の尊重を実践しながら、グループの目的を、確認して、個別個別のニーズをそれぞれが自分のペースで充足していくグループです。
ですから、強制や、強要や、支配や、強要や教唆などは排除し、
通常、Iメッセージで発言します。
私は、何々だと思うとか、私は何々の事件があり傷ついたとか、悲しかったとか、嬉しかったとか、
発言の時には必ず、私はを、主語にして、
発言します、
あなたはこうなんだと、相手を断罪しない為でもあります。
私は、あなたのこれこれについつてこのように思うなど、わたしを主語にして発言する事が望ましいです。
物事や人物を自分の主観で断定したり、断罪しない為です。
互い尊重し協働しながら、かつ、互いの主体性や自主性を尊重する方法の一つです。
一人一人のウォンツとニーズも違うという話と、個別化を図り、個人のニーズの充足には、個人の主体性や自主性を限りなく尊重する行為が互いに大切だという話です。
地域社会の活性化とか地域福祉の充実のニーズは各地域に在ります。
一人一人の自己覚知も必要です、
更には、個別のニーズをよくアセスメントして、互いにより善い関係を求めて養い築く作業も必要で、単に規則や既存のルールや価値に集団で従うとか、前例踏襲の方法では実際に内在している地域社会の問題や課題には適切に対応出来ないと言えます。
故に自己覚知と、個別化は、必ず必要な作業です。
地域社会を維持運営するにしても、
個別個別のニーズをさらに充分にアセスメントしながら丁寧に対人支援を実践していく方が、より合理的で効果的で、価値があります。
地域資源や社会資源は、各地域により違いますから、それぞれの地域の特性があります、
小さなグループ活動が、その地域の対人支援サービスのメニューの一つに加われば、住んでいる当事者の一人一人の選択肢が増えるので、さらに地域資源や社会資源が増えて、個人個人の生活を今よりも豊にする機会が増える事にもなります。
実際には、ユルイ繋がりがあり、
個別、個別を充分に尊重する地域社会は生きやすい、社会で、
自殺率も低いというデータがあります。
秋田県は、自殺率はとても高いので、
様々な要因が考えられるのですが、
人々のユルイ繋がりを養い育み、また、個別化を充実し、個別のニーズに充分に即応したそれぞれに特別なメニューを組み、支援の実践が当事者と協働しチームワークの意識を持って活動するのが望ましいと思います。
自分は存在している事自体が喜びだという自己の存在が無限に貴重な存在なんだとする価値を養える環境を創造する事も大事な事だと思います。
何故ならば、一人一人は存在自体がユニークだから、それぞれ、世界にたった一人しか居ない無限に貴重な価値ある存在だからです。
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