ソーシャルワークでは、環境というのは、自然環境だけではありません、人を取り巻く様々人、物、金、情報、社会制度やさまざなしくみなど、社会資源と言われるものも全て含みます。
一人一人を個別化した時に、その人個人を取り囲んでいるあらゆる人物事や資源など全てです。
個人とその人を取り囲んでいる他の人々も含む環境とその個人と環境の相互作用の三点に対してよりよく成るように様々なアプローチをする作業がソーシャルワークです。
より良い、より善くというのがモットーですから、急激な改変とか、過激な革命とかそのような方法論は採用しません、
むしろほんとに、小さな事柄を一つ一つ課題や問題を改良や改善していく手法ですので、
社会改良運動などとも違います。
実際、一人一人は唯一の無二の存在ですから、その存在が大変に貴重です、それは一人一人みなに共通する価値です、
人間は誰も不要な人はいませんし、どんな状態であっても存在としての無限の価値があるのです。だから、一人一人はお互いに大切で大事で貴重な存在なので、互いに真心を持って思いやり滋養的な世話を提供しあう関係を構築したり維持したり保持したりする事も大切です。
今は、新コロナウイルスで世界的に危機的な状態です、そのような時でも、一人一人を親身に成り大切に大事に極めて貴重な存在として価値ある存在として互いに思いやり、今よりもより善くを一緒に課題や問題を一つ一つ査定して、共有して、協働して達成や、解決を図っていきましょうというのがソーシャルワークの基本的なスタンスです。
出発点は、個人ですから、個人を個別化して、その人の自主性や、主体性を尊重しながら、互いに自己覚知を促しながら、問題や課題を共有して、一緒に取り組んでいき、いまよりより善く成るように協働作業する過程でもあります。
故に、社会制度などは人間が構築した物事ですから仕組みやシステムには沢山の欠陥や問題があります、うまく機能しない場合もありますし、誤って運用している場合もあります、いつもアセスメントをして改良や、改善の余地がある部分は、提言提案など一部は社会システムに介入したりして、社会制度をより善く成るように変化へのアプローチもソーシャルワーカーは実践として生業としてあります。
今回の感染症の予防や対策なども、また、公衆衛生などについても、全ては一人一人の生活に直接関係し影響を与える物事ですから、
ミクロからマクロの観点とマルチな視点を持ち、かつ、様々な適宜のアプローチを選択的に採用してソーシャルワークを実践するものです。
ソーシャルワークは、個人個人の生活を支援する仕事ですから、パーソナルサービスの典型です、さまざな支障がありますし、変えられない物事もありますし、変えられる物事もあります、またその変えられるか変えられないかをよく見定める知恵や知識も必要に成ります。
個人と、個人を取り囲んでいる全体と、そのやり取りをいろいろ査定しながら個人の生活を支援する内容ですから、グループワークやコミュニティワークなど、また、アドミニストレーションやマネージメント、アドボケイトやソーシャルアクションなど、他にも様々な方法やアプローチがあります、また、いろいろな分野でソーシャルワーカーは世界中で活躍しています。
医療や保健や介護や保育や労働や司法なども全て一人一人の生活に密接に関係していますから、ソーシャルワークの対象になり、全ての分野を対象にして、かつ、人をヘルプする仕事です。
ですから、人の奴隷では無いし、一方的な世話の提供でもなく、どのような人とも対等な関係であり、クライアントの抱えている生活上の支障をよくアセスメントしながら、ニーズを特定して、様々な問題や、課題やをクライアントと、一緒に解決対応していく仕事です。
ニーズとウォンツは違います、
その人の願望や欲望とその人の必要性は明確に区分けして検討しますから、
価値の問題や、倫理の問題や、道徳の問題は決して避けて通れない、専門職では要になる分野です。
この、価値や、倫理や道徳を排除して、単に機能だけになると、必ず、倫理的な問題や道徳的な問題などか発生します。
今も、新コロナの問題は、根底には価値の、問題があります。
何を最優先するか、何を一番大切にするのか、何を最善として価値付けるかという価値と、価値選択の問題がゴロゴロ転がっています、
人命にダイレクトに関わる事態ですが、
それぞれ個人の価値、家族など小さなグループの価値、地域社会の価値、企業や組織の価値、各地の自治体の価値、国の価値、世界の価値など、様々な価値があります。
それを問題や課題に対処するとき、何を最善として最優先にして価値を選択し対応するかです。
国や自治体の最優先価値が必ずしも、人命最優先では無い場合もあるのです、経済優先の場合もありますし、それそれの立場の利益を最優先する場合もあります。
社会は様々人々より成り立っていますが、
様々な価値のコンフクリクトがありますので、それをよく観察してアセスメントして、最善の対処も必要に成ります。
自分の身は自分で守るという価値も当然あります。
しかし個人では限界もありますから、今は、出来るだけ三密をという公衆衛生の手法に則り対策をしているところだといえます。
いろんな経験から公共の福祉の向上に役に立つアイデアなども生まれて来ます、
それは、個人個人の生活体験であり、個人個人が違います、
そのような小さなアイデアや意見などを公に表明して、具体的に活動して、実践して、
時には協働したりしながら、ゆるい関係を維持して、つまり支配や操作や強要などでは無く、それぞれの主体性や自主性を個別に尊重しながら、コラボレイトしながら、私達の共通の課題や、問題に対処し善処していく事もできます。
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