メリットとデメリット

自分はアルコール依存症や薬物依存症を抱えて苦しんでいる人達の支援にも関わりがありますが、幼少期からのトラウマとか、心の傷、脳の傷などにより、また、身体の傷や痛みを抱えて生きるのがとても辛くて、その辛さを回避したり、緩和したくて、だいたいの方は、割と手軽な酒を飲んで、一時的に自分の苦しみを緩和しようとします。

飲酒のはじめは脳からドーパミンが放出されて、心地よい、しかし、飲酒量が増えると、次第に脳の働きは弱くなり、正常に機能しなくなってきます。

中には飲酒後の記憶が無いという人もいます。

酩酊になり、怪我したり、トラブルになったり、飲酒運転したり、事故に巻き込まれたり、いろんな自分の心身を傷つけるリスク、他者を傷つけ侵害するリスクも高まります。

それを本人が自覚して、自己コントロールできていたらよいですが、飲酒により、適切なセルフケアやセルフコントロールできていなく、生活上になんらかの支障があるならば、依存症を疑って、専門の医師に家族が相談したり、本人が受診したり、専門の相談機関に相談するなどが賢明です。

だいたいは、当人から来ません、家族とか友人が相談に来て、当人は自覚していないというケースがほとんどです。

これは飲酒が善いとか悪いと、審判する事ではありません。

自分自身の心身をその人自身が大切に大事に取り扱っているかどうかの話です。

問題があるのは、その人です。

実際にアルコール依存症や薬物依存症のある方に対しては、余計な世話は、しない事です。ただ、自分の心身について、良く労り世話するように促すのみで、実際にやるのは、本人の問題です。

自分は依存症だと認識して、治療して回復したいとその人が望まないと、先に進みません。

そして依存症は、自分の意志ではどうにもならないから、依存症になってるので、
誰か適切な人からの支援を求める必要があります。

そうじゃないと、たった一人では、依存症はなかなか回復は困難です。

別に相手は目に見えない神仏でもいいです。

誰か自分以外の適切な人に自分の話を全部打ち明けて行く作業が重要だからです。

きちんと話を聞いてくれる人、
傾聴できる人を探す事です。

アルコール依存症や薬物依存症を方が、回復する方法にはいくつかありますが、
セルフヘルプグループというのがあります。

日本語では、自助グループですけど、

アルコホリック・アノニマス、

匿名のアルコール依存症者の会、

通称、AAといいます。

秋田市ではミーティングを開催しています。

自助グループといっても、匿名で、
まあ都会じゃないから、特定されてしまうでしょうが、
目的は、言いぱなし、聞きぱなし
ただ自分の今の思いを言い、後は他者の話を聴くという、作業を繰り返していきます。

飲酒したら、状態はすぐに悪化して、自己コントロールを失いますから、依存症の方は、
飲酒は、死に直結します。

だから、酒の無いしらふな生活を目指す、今日一日を飲まないで過ごすのが目的、明日は飲んでるかもしれないけども、今日は飲まないで一日を過ごそうとしてしらふで今日を生きるのを目指すのです。

中には、酒を飲みたくて飲みたくてどうにもならないで、ヘアトニックを飲み干したという人もいます。

飲まないと、離脱症状があり、手の震え、振戦があったりして、それを抑えようとして飲酒します、確かに一時は振戦はおさまりますが、飲酒を止めるとまた手が震えてしまいます。

脳の機能不全ですから、自分の意志では、その手の震えは止める事はどんなにしても出来ません、だから専門医に受診して、専門の治療を受けた方がいいです。

ずっとアルコールを飲み続けたら、やっぱり心身を傷つけ、どんどん自分の心身をボロボロにしてしまうからです。

昔から、アルコール依存症は、慢性的な自殺と言われています。

自分の意志で、何でもかんでも出来て自分の願望を叶えらるかと言えば、答えは、いいえです。

自分に出来る事、出来ない事をよく見分ける能力を磨きつつ、自分で出来る事は挑戦して、自分にはどうにもならない事柄は、自分にはどうにもならない事だとその事実を受け止める勇気を養う事が賢明です。

脳の機能不全に関しては、有能な医師でも、なかなか改善する事は難しいです、
実際は、よりよく生きる為の支援しか出来ないのです、よりよく生きよう、今よりもよりよくしていこうと思って生きるのは、その人ですから、
特にアルコール依存症や薬物依存症を抱えてる人は、そのような自覚と意志を持って養って育みながら、リカバリーを目指し、今日一日を生きる事が望ましいですし、
周囲の家族や友人知人も、よく依存症について、第一に病気だと、誠実に認知して、
その病気の治療や依存症からの回復にはどんな事をしたら最善なのかを、知識として学ぶ必要があります。

その結果、依存症者への有益な支援者になる事ができます。

ますは、依存症という病気を知るという事が非常に大切です。

誠実に自己と向き合う事です。


ソーシャルワーカーの奥田力
(社会福祉士、精神保健福祉士)







これは「私」のサイトです。(国際空手道連盟極真会館 秋田県本部安斎派 阿崎道場の旧サイトです。公式サイトは記事にリンク先を掲載しております。そちらから公式ホームページをご覧下さい。)

ソーシャルワーカーズの 代表のソーシャルワーカーの奥田力の個人サイトです。 長男が熊岡先生の極真空手の道場に通い始めたのが2010年9月からです。自分も一緒に付き添い、阿崎先生の勧めもあり、自分も健康コースに入門して、2019年8月に審査を受けて10級に昇級できました。自分は2003年頃から全身痛があり、線維筋痛症と確定診断されて、痛みやハンディを抱えながらも、今日一日を喜び生活しています。