ソーシャルワークは、ソーシャルワーカーが実践する社会福祉の実践方法です。
ソーシャルワーカーは、クライアントの抱える生活上の支障をクライアント自ら主体的に解決していくのを支援する為に、さまざな社会資源との仲介をします。仲介ですから、クライアントのニーズに見合った社会資源の情報を伝えて、生活上の支障の解決に役に立つかどうかよく査定して、クライアントも実際により調べて知り、クライアント自身が自分の抱える生活上の支障の解決に役に立つ、メリットがあり、活用または利用したいと決断するための査定を支援したり、社会資源の利用や活用に際しては、利用や活用の仕方も一緒に試したり見学体験したりしながら、クライアントの意見や気持ちを傾聴し受容しながら、一つ一つを丁寧に支援して伴奏していく方法で、ソーシャルワーカーはあくまでも支援者で、主体はクライアントです。
社会資源は、いろいろな社会制度や専門スタッフや地域の機関や役所の各部署や地域の人々、民間、公全て含みます。
自然天然環境も含め、人、物事、金、情報、あらゆるものを社会資源と専門的に規定します。
そして、クライアントの抱えている生活上のあらゆる支障を解決支援するために、あらゆる社会資源を活用し、クライアントの生活の質を向上をより善く成るように目指して実践を継続するものです。
ソーシャルワークは、本来、ソーシャルケースワークといい、個別支援が中心です。
グループワークやコミュニティワークは、
個別支援のために、特定のグループにある人々の力や能力や活動や集団力動を利用したり、地域の人々の力を活用して、クライアントの支援を実践するものです。
主にそれぞれのコミュニケーションを相互に促して、互いに知り尊重しあう関係を維持して、社会生活を維持できるように、ソーシャルワーカーは各人々に働きかけます。
ソーシャルワーカーは、治療者とかではありません、治療は医師の専門だし、何かの専門技能を伝授する仕事ではありませんから、主体はクライアントです。そのクライアントが自主的に自分自身の生活を維持し、支障を抱えながらも、今よりもより善く生活を営めるように支援するのがソーシャルワーカーの主なる役割で、治療的な関わりは必要になります、ゆえに様々医学知識や心理学の知識などヘルスに関する一般的で最新の知識を得て、クライアントへの相談支援援助に活用します。
ソーシャルワーカーはクライアントのセルフケアの支援するもので、治療や回復のための実践をするのはあくまでクライアント自身なのです。
あまり社会の中では、ソーシャルワーカーは知られていない仕事ですが、
人と環境を仲介する役目もあります。
いろいろ知識としてみなさんには知っていただけたらありがたいです。
最近は、やっと、学校ソーシャルワーカーなども認知されてきていますが、スクールソーシャルワーカーといいます、
いじめや、家族の多問題、虐待児の問題や虐待する親の抱える問題など、引きこもりや不登校や、心身の不調により学習機会を喪失剥奪されてしまっている子供や、脳神経の発達の障害を抱える子供などへの社会福祉のアプローチを、一人一人の子供を中心にした相談支援援助を実践し、子供自身の生きる力を養う支援をします。
日本ではあまり馴染みが無いし、セクト主義で、排斥排除された、カルト化されている組織が多いので、学校教育の現場では、なかなか社会福祉の専門職を受け入れてくれません。
日本社会の課題の一つではあります。
また、昨今は、多問題を抱えている家族や家庭も多く、家族または家庭ソーシャルワークという実践形態もあります、これは多問題を抱えている家族の個別個別に必要な生活支援を提供するものですが、チームで実践するのがメインです。様々分野の人々が関わり、多問題を抱えている家族の構成員にそれぞれの生活ニーズをアセスメントしながら必要な支援を提供していきます。
この分野が日本は一番遅れている分野です、
日本の社会システムは、家族の問題はその家族に解決を丸投げしてきていて、多問題を抱えている家庭は、有効な支援を利用できないで、自滅してしまったり、みんなバラバラになってしまっています。
多問題家族は、互いを傷つけ侵害する家族関係を維持していますから、家族が安心し安全を確保して生活できない状態にあります。
適切な介入支援が必要なのですが、何が大きな問題が発生したりしない限りは、他に支援を求めないのが現状です。
精神科分野などでは、アウトリーチという手法も活用しながら、多問題を抱えて社会からも隔絶して、適切な支援を求めようとしない人々への支援も実際には実践されています。
社会福祉の分野は、一人一人の生活上の支障についてクライアントと一緒に解決や対応するための実践科学ですから、様々なアプローチをクリエートしていく必要もあり、まさにアートで、社会資源の創造や構築も手がける仕事です。
ソーシャルワーカーの奥田力
(社会福祉士、精神保健福祉士)
0コメント